世界を旅する くろねこフィルム【おばちゃんカメラマンYükaのブログ】

ビデオカメラ一つで世界中を旅しながら生きる。そんな新しい生き方を目指して2016年35歳で会社を辞めました。映像のお仕事でどうやって世界を旅して生きていくのか?その過程を書き残します。雇われ仕事にちょっと疲れちゃった人にも読んで欲しいな。立ち上がれ!30代フリーランス!が合言葉。

【雑食な雑記】日本の★アメリカ★で働く方法を教えるよ!

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米軍基地内は基本的にお写真NGが多いので、フードコートにあるサブウェイのお写真を。サイズは日本と同じかな?ジュースは1回払えば飲み放題です。チップスも売ってるよ。

 

*今回の記事は書いていいのかわからない内容なので問題がありそうならすぐに削除するつもりです。

*米軍基地については賛否両論あることは重々承知しています。ただ、何事に関しても賛成も反対も実際に経験してみないことには判断できないんじゃないかっていう考えを持っているのでここでは経験者としてのお話を書いていきます。

 

早速本題。

以前からちょいちょいと書いていますが、実はわたくしフリーランス1年生のときから「雇われ部門その1」と称して米軍基地でバイトをしていました。通常業務に加えて9月にはフレンドシップフェスティバルという一般のお客さんも基地内に入れるイベントがあり、出店業務をこなしたりしていました。

その状況の中で、周囲からよく聞いていたのが「米軍基地で働きたいけどどうすればいいの?」という声です。こういう声が出る一方で実は人材不足という逆の現象が起こっているのも事実です。働きたい人がいるのに、人手不足。きっとこれは情報があまり伝わってないからなんじゃなかろうかと思ったわけです。

米軍基地で働く方法について経験者の目線から紹介してみようと思います。

 

 

求人情報はまずLMOをチェックしよう

米軍基地の求人情報は意外なことにインターネットで探すことができます。

独立行政法人 駐留軍等労働者労務管理機構 (LMO:通称エルモ)

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(久々に飛んだらHPがキレイになってる!! 笑)

 

ハローワークや一部民間の求人サイトにも掲載されているのを見たことがありますが、LMOが求人については管轄しているみたいなのでここが一番わかりやすいかと。実際に雇用されることになるとここに色々とお世話になることになります。会社でいうと人事課的な感じですかね。それぞれの基地にも人事課はあるのでまたちょっと違うかもしれませんが。

 

この中にある求人ページから探すことができます。

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試しに横田支部横田基地)の求人を検索してみました。現時点で求人は25件あります。

一覧画面では職種や就業場所、雇用期間について記載されています。

就業場所については基本的にはその基地内なのですが、横田支部に関しては「ニューサンノーホテル」という米軍のホテルのお仕事も記載されています。

雇用期間には常用と時給制があります。社員かバイトかになります。

 

やってみたい職種があれば詳細画面から条件等を確認します。

 

よくある質問:英語喋れないとダメなんでしょ?

米軍基地は「日本のアメリカ」とも言われる特殊な環境なので英語ができないと働けないのでは?という声をよく聞きます。

確かに職種や所属によっては英語力を求められます。書類提出時に英語力を証明するものを義務付けられる場合もあります。勤務場所で英語を読み書き&会話する必要があるところはTOEICTOEFLの点数で制限が設けられています。

お給料のいい仕事は英語力も求められるってことですね。

ただ、結構多いのが「要英語力」「日常会話レベルの英語力」など特に証明書の提出が必要ない職種です。販売職などのバイトに多くみられます。

もちろん基本的にはアメリカの人を相手にお仕事しますので英語ができるに越したことはありません。フードコートで働いている友人がいうには「接客は基本的に同じ言い回しを使うから英語あんまりできなくてもなんとかなるよ!」とのこと。日常会話が続いたら笑顔でごまかすそうです(笑)

*これは基地や働く場所にもよりますが、私のいた横田基地ではほとんどの人がとてもフレンドリーで英語がイマイチでも怒ったりイラついたりする人は少なかったように思います。

 

ただし、人事課との面接は英語で行われます。でも人事課は日本人もいますし、証明書を提出するような職種でない限りは少し話せれば大丈夫!(のはず)

米軍基地で働きたいということは英語を使いたいとか何かの目的があると思います。そうでなくてもこの環境を選ぶには多少の英語力をつけておいたほうが仕事を選ぶ幅が広がりますので、独学でもいいのでやっておくといいかもですね。

 

あ、これおすすめです。これとBBCのニュースサイトで英語を勉強してます。

聞き取りの勉強はアマゾンプライムビデオとかhuluでひたすら海外ドラマを見てます。

 

Amazonプライム・ビデオ

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ちょっと内緒の裏技

内緒ってほどでもないですが…。英語をほとんど使わなくていい部署もあったりします。要は日本人従業員の割合が多くて、接客をしない部署ですね。空いているかはその時々で変わりますが、不安な方は応募前でも面接時でもいいので英語をあまり使わなくていい部署がないか聞いてみるのも手ですよ。

 

よくある質問:「お給料は?社会保障は?」

日本のアメリカではありますが、お給料はドルじゃなくて円で支払われます(笑)

お給料は決して高い方ではありませんが、社員職ならまあまあの収入になるのではないかと思います。社員職やったことないのでわかりませんが。ただ、社員は有休やボーナスがあるので長く働きたい人には社員職が人気です。

バイトは日本の最低時給以上はもらえます。ちゃんと仕事すれば昇給します。ボーナスはないけど少しだけ有休がもらえますよ。

社員職・バイト共に社会保障がしっかり付いているのが魅力かもしれません。

バイトに関しては週の勤務時間で条件はありますが、健康保険・年金・雇用保険等の社会保障がバイトにもあるのはいいですね。

交通費ももちろん支給されます。雇用条件としては悪くないと思います。

私のいた部署は時々ですが、プチボーナスみたいな感じで系列のフードのお店で使えるクーポンをもらえました。割引じゃなくて金券みたいな感じなのでクーポンで1食分食べて帰ったり、アイスをバケツで買ったりしましたよ。

 

 

良さそうな仕事が見つかったら問い合わせて履歴書&面接!

英語力をお持ちの方もそうでない方も自分に合った条件を見つけたら基本的には詳細ページからオンラインで応募することができます。一部電話だったり、別のルートもあります。

名前や住所などをフォーマットに入れて送信します。

その後人事課からメールか電話で連絡がきますので(私は後述しますが、電話だった気がします。)、履歴書を書いて面接にいく流れになります。

履歴書はLMOのHPからダウンロードできます。米軍のフォーマットになります。書くのは英語と日本語両方。特殊な環境かつ特殊な雇用になるので結構細かいです。

しかも英語と日本語で書かないといけないのでここで挫折しそうになる(笑)

 

要するに「国に雇われる」的な感じなのです

雇用後にも提出する書類がたくさんあります。

保証人的な人を立てたり、住民票やら、なんやらかんやら。めんどくさいんですが、でも実は米軍基地で働く人は国に雇われることになるんですね(でも国家公務員じゃありません)。しかも日本のアメリカっていう特殊な環境のため、「危険人物」を雇うわけにはいかないわけです。基地従業員になると、基本的には毎日好きな時間に基地に入ることができます。仕事が休みの日でも。夜中でも(ゲートパスに記載された時間内に限ります)。

なにか起こったあとではまずいので履歴書含め色々な書類で見極めているのだと思います。

 

 無事に雇用されれば日本のアメリカでお仕事開始です。

雇用が決まれば、雇用前診断で健康診断を受けたり、人事課で色々なレクチャーを受けたり、基地に入るためのゲートパスを作ったり、勤務先に行って施設を案内してもらったり、制服をもらったりして勤務開始の準備をします。

ゲートパスは人事課の人が一緒にきてくれるので初めてでも安心です。書類は相変わらず多いけど(笑)あ!ゲートパスの写真は作るときに受付のパソコンについてるカメラで撮影されます。なので当日はばっちりメイクして(男子は鼻毛に注意?)行きましょう。いきなり「はいカメラを見てください〜」と言われます(笑)私は最初の時と更新を1回して計2回撮られましたが両方とも「納得いかない」顔になってます(笑)

 

軍の施設ということもあり、色々なルールがあってそれを定期的に勉強したり、非常時にはどう対応するかを学んだりします。基地内には警察(もちろんアメリカの)がいますので、悪いことをすればすぐに捕まります。色々なことがかなり厳格に管理されているなぁという印象です。

 

基地の中は全てがアメリカです(そりゃそうか 笑)。日本の自衛隊も一緒に入っていたり、日本人従業員もいるので日本語で表示されているものもありますが、多くは英語表記です。基地の中やお店の中に流れるアナウンスももちろん英語。歩いている人・車ですれ違う人もほとんどアメリカの人。この環境はとても特殊です。良い意味でも悪い意味でも。この中で働くということは海外に頻繁にいくことのできない日本人にとってはある意味で良い経験ができるのではないかと思います。

 

まとめ:英語に不安があっても大丈夫。働きたいならまずは応募してみよう!

かくいう私も一応英文科の出ですが、接客するほど英語力に自信があったわけではなく「英語を勉強」するつもりでこの職場を選びました。(C-130輸送機が好きなミリヲタってのもあるけど 笑)人事課に相談したら「じゃまずは英語をそんなに使わない部署にしてみましょ」と英語をほぼ使わない部署に配属してくれました。

本当に英語をほぼ使わなかったと思います(笑)しかもその部署はメインエリアから離れていてほとんど人が来ないエリアだったので、英語を話す機会といえば部署に時々やってくる軍の人とか、間違い電話とか、ゲートの人とかだけ。全然勉強にならないじゃん(笑)英語を使う部署が系列にあったのでそこへの異動も打診されましたが、やっぱり接客で迷惑かけたくなかったのでお断りしました。

でも、ゲートの人と話すようになり、基地の外で仲良くなった人が実は軍の人だったりと少しずつ英語を話す機会が増えていきました。

さらに私が職場を離れることになる少し前からアメリカ人の従業員が増えてきたのです。当時英語が話せる従業員は私を含め4人。その内2人は別の場所にいることが多く、もう1人はアメリカ人従業員が帰った後に来る人だったので、私しか喋ることができないという状況に(笑)

日本人が日本人同士で話しちゃうとアメリカ人はアメリカ人同士で話すしかないんですが、なんかそれだとうまく回らないような気がしたので、必死で英語喋りましたよ。丁寧とか間違ってるとか気にする余裕なんてありません。とにかく話す。

でも、そのおかげでかなり英語力が上達したように思います。

みんなすごく優しくて「あなたの英語はとても良いわよ」なんて褒めてくれたり。逆にたくさん話しかけてくれたり、良い表現を教えてくれたり。彼らとは今でもいいお友達です。自信が付いたことで、ニューヨークやパリでも臆することなく英語を使って旅することができました。

 

これは「あまえ」になっちゃうかもしれませんが、やっぱり日本に来ているアメリカの人は多少英語ができなくてもなんとか理解してくれようとします。ゆっくり簡単な単語で話してくれる人もいます。そうじゃない人もいるけど。だから英語の勉強のつもりでも「働きたい」って思う気持ちを大事にした方が良いと思っています。

まずは9月15日&16日に行われる「横田基地日米友好祭」に来てみてはいかがでしょう?LMOのブースもどこかに出てたはず(私もここでLMOと出会いました)。

ただ単にアメリカンな食べ物を食べに来たり、ライブを見たり、飛行機見たりするだけでもかなり楽しいです。夜は花火も上がるよ。

Friendship Festival — AIRLIFT MAGAZINE

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さらに本当に個人的な考えですが、色々と話題になっている米軍基地で働いてみて思うことは「ここに来ている軍人さんは本当にまじめで一生懸命な人が多い」ってことです。日本に来たくて来ている人もいますが、軍から与えられた自分の仕事をきちんとこなすために毎日一生懸命訓練して、勉強して、過ごしています。人としての基本行動ができている人が多いように思います。相手が英語が苦手そうにしていればゆっくり話す、できる限り理解しようとする、相手を尊重する。そういったことをちゃんと考えています。

希望を出して配属が決められるわけでは無いので日本勤務になって喜ぶ人もいれば不安になる人もいるそうですが、私が友達になった皆さんは日本を好きになってくれて「異動になってもまた戻ってきたい!」という人が多いです。(日本の基地は比較的キレイで安全で、基地の外でも過ごしやすいっていうのもありますが。様々な現状を考え、皆さん外に出る時は気を遣うそうです。たまに飲み屋街で大騒ぎしている軍人さんもいますけどね 笑。そんな軍人さんに群がる若い日本人女性が多いのも事実です。)

また、ここで働く日本人の多くは地元の人がほとんどです。他に働き口もありますが、基地内での仕事も一つの選択肢としてあることは事実です。

安全面での批判があることもよくわかります。オスプレイの配備も決まり、近隣の住民が不安に思っていることも知っています。

実際に働いていて感じた奇妙な感情を書き残しておきます。たくさんの軍人さんを見ていて思ったことは、彼らはいつでも笑顔で挨拶をしてくれてとてもフレンドリーですがいざ訓練や緊急事態になった時の真剣でちょっと不安が入り混じったような表情を見るとなぜここにいるのかをしっかりと認識して日々過ごしているんだなと。

何か有事の際は一番に狙われるのではないかと言われている場所で、しかも日本が動くまではこの人たちがまず前線に出て行かなきゃいけないんだと思った時、なんだかものすごく複雑な気持ちになりました。私は誰か大切な人や家族が戦争に行くのを見送った経験はありませんが、それに少しだけ似ているのかもしれません。

中にいる人たちは批判を受けていることをよく知っています。それでもこの国にいることや自分の立場を理解してここにいるんだと友人が話してくれました。命令があればやらなくてはならない。怖いし不安だけどそれでもここにいたいと。

そんな彼らの姿を見ながら「美味しいご飯作るから、ここにいる間はせめて平穏に過ごしてね」と思う毎日でした。(私の部署は基地の中で販売するお弁当や食べ物を作る部署だったので)

 

 

 

●運営者:Yüka●

笑顔を引き出す映像職人。
フリーランス2年生。
35歳で脱サラ。
なんのスキルもコネもないのにフリーランスの映像職人になりました。

●このサイトの考えかた●

最近「新しい働き方」が注目されています。若い世代はすでに適応し始めています。
その陰で戸惑っているのが私と同じ30代半ばからそれ以上の世代。
「どうせ若い世代だけの話でしょ?うちらはこのまま生きて行くしかないよね」と。

私がこのブログで伝えたいこと。それは

「生き方を変える」のは今からでも遅くないんです。

ということ。
私自身が35歳で安定した会社員生活を卒業し、
ずっとやりたかった映像制作のお仕事をフリーランスという形で始めています。
その様子をブログで綴りながら、

30代後半からでもできるかもしれない!


とみなさんに思っていただけたらいいなと思っています。

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