世界を旅する くろねこフィルム【おばちゃんカメラマンYükaのブログ】

ビデオカメラ一つで世界中を旅しながら生きる。そんな新しい生き方を目指して2016年35歳で会社を辞めました。映像のお仕事でどうやって世界を旅して生きていくのか?その過程を書き残します。雇われ仕事にちょっと疲れちゃった人にも読んで欲しいな。立ち上がれ!30代フリーランス!が合言葉。

【雑食な雑記】ディープパープルにノックアウトされた話(カメラマン視点のマニアな話もあるよ)

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あんまりライブ中にお写真撮るの好きじゃないのでこんなお写真しかありません(笑)

 

昨日は幕張メッセまでディープパープルのライブを見に行きました。

 

お昼に開場し夕方にスタート。夜の早い時間に終わるというなんとも健康的なタイムスケジュールでした。

 

詳しいレビューやきれいなお写真&動画はプロにお任せするとして、私なりの思いを書いておきたいと思います。

 

何よりビックリしたのは、70歳前後の超レジェンド達のカッコよさです。

街で会ったら単なるおじさま(おじいちゃま?)にしか見えない(失礼)皆さんがステージに立ってシャキッとしてみんなに良い音楽を届けてくれること、1時間40分も立ち続けるタフさにとにかく驚きました。

 

ドラムのイアン・ペイスが好きなのですが、見た目かなりのおじいちゃまなのに(失礼)なんという力強いドラムを叩くことか!

ドラムはバンドの要ですが、彼がしっかりと大黒柱になっていることにものすごい安心感を感じます。

 

その他のメンバーもみんなとても高度な技術とユーモラスな演奏、チャーミングな笑顔を振りまいていました。

 

何よりステキだったのは、メンバー全員がとても楽しそうに演奏していたこと。

お客さんを楽しませるにはやっぱり本人達も楽しんでくれてないとね。

 

とまあライブの感想はこの辺にしておいて。

 

実はビデオグラファー(カメラマン)としてモニターに映る動画の方にも注目して見ておりました。良いところは盗んで行こうと(笑)

 

*もちろんプロのお仕事だと思うので事前の打ち合わせ等で決まっていたことも多いと思いますが、ライブ動画を撮ることをお仕事にしている私の目線で見た分析です。悪しからず。

 

カメラの数はそれほど多くなかったと思います。といっても有人・無人含め8台以上はあったかな?その映像をステージ上や客席に設置してあるモニター・スクリーンにリアルタイムで映し出すスタイルでした。

一番後ろに大きなカメラ、ドラムとキーボードに固定カメラ、あとは各人に有人のカメラが付いている感じですかね。

客席エリア左右からの遠い映像は撮っていたのかもしれませんがモニターには反映されていなかったようでした。

 

ギターソロなどではギタリスト担当のカメラマンが正面やちょっと右や左からのアップを撮ります。よくあるスタイルといえばそうなのですが、それが一番みんなが見たい映像なのでやっぱりこういうアングルは大事なんだなと。

ステージ真ん中に大きめのモニターがあって、そこに映し出されたギタリストの姿もカメラで撮るとその背景に何人ものギタリストが分身したように見える撮影方法があるのですが、それも多用していてとても良かった。これもよくある手法ですが映し出された瞬間やっぱり盛り上がる。

 

幕張メッセの9-11ホールは展示場なのでもちろん床はフラットです。

今回は9ホールのみがライブ会場で10&11は物販スペースのようでした。また全席指定なのでパイプ椅子が設置されていました。立ち上がって見たとして、前に背の高い人が来なくてもチビな私にはほとんど見えません(笑)

 

そんな時、モニターを見るのですがこのモニターに映す映像を選ぶのがスイッチングなのですが、今回はスイッチングの難しさを垣間見ることができたように思います。

キーボードには固定で2台と全体的に撮れるカメラが1台、ドラムには固定が1台だったかな?

8台以上あるカメラを曲に合わせてうまくスイッチングしないと、モニターでしかライブが見えない人は微妙な感じになってしまうのです。

このスイッチングが難しい。

私もライブを、私なりのスイッチングを考えながら見ていましたが、「ここはこのカメラの画を出そうかな?」「こっちは引いた画を出そうかな?」と思うたびに違う映像が出てくるので、本当にスイッチングってその人のセンスが問われるんだなと。

 

強烈でなくても、時にファン目線の動画って必要なんだと思う。ギターソロの時は手元に超クローズアップしたり、演奏している人の顔もしっかり見えるようにしてみたり。

ファンなら誰しも「この動きが細かく見たい」とか「どんな表情してるんだろう?」と思うはずで、そういう映像を撮れたらすごくいい。

ステージが遠くて直接見えない人に代わって映像を撮っていることを常に意識しようと思いました。

そうなってくるとスイッチングとかDVD化する場合の編集とかを意識しながら撮影することも必要になる。(私は後者の撮影仕事が多いです)

スイッチングがうまくても撮影しているもののセンスが合わなければダメだし、撮影しているものが良くてもスイッチングがうまく行かなければダメなわけです。

曲の構成に合わせていい感じにスイッチングされている時もあれば、そうでない時もありました。(プロのお仕事を批判するわけではなく、私個人の感覚で思った感想ですので悪しからず。)

 

キーボードは固定カメラが2台ありましたが、両方とも手元のみを狙っていました。演奏している様子をその場でモニターに映し出すのでこのアングルにしたのかな?

ライブDVDのためにもこのアングルは必要だなと思いました。スイッチングもライブ時は多めでいいけど、DVDなら手元アングルよりも顔のショットを増やしたい。

 

ドラムには固定カメラが付いていて、イアン・ペイスの胸から上とドラムセットが一部映るアングルのものでした。ここには1台しかないようで、ドラムに関しては同じアングルのものしかなかったので、ライブでもDVDでも同じ画しか無いことになります。ここはなかなか難しいところ。できたらもう1アングル欲しいと思ってしまうのは素人考えなのかもしれませんね。できたらもうちょい引きでドラムセットが全体的に入っているものか背中越しのアングルもしくは高いところから俯瞰で見ているアングルがあると映像に幅が出るなと思いました。

(まあドラム好きの贔屓目かもしれませんが 笑)

 

ライブ撮影の楽しさと難しさを再認識できました。やっぱりライブ撮影が好きだし楽しいのでまたお仕事が来ないかな。なんて。

 

帰り道、ベンチにダフ屋のおじさん達が座って今日の反省会をしていたのがちょっと面白くも切なくもありました(笑)

 

●運営者:Yüka●

笑顔を引き出す映像職人。
フリーランス2年生。
35歳で脱サラ。
なんのスキルもコネもないのにフリーランスの映像職人になりました。

●このサイトの考えかた●

最近「新しい働き方」が注目されています。若い世代はすでに適応し始めています。
その陰で戸惑っているのが私と同じ30代半ばからそれ以上の世代。
「どうせ若い世代だけの話でしょ?うちらはこのまま生きて行くしかないよね」と。

私がこのブログで伝えたいこと。それは

「生き方を変える」のは今からでも遅くないんです。

ということ。
私自身が35歳で安定した会社員生活を卒業し、
ずっとやりたかった映像制作のお仕事をフリーランスという形で始めています。
その様子をブログで綴りながら、

30代後半からでもできるかもしれない!


とみなさんに思っていただけたらいいなと思っています。

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