お仕事道具たち。
来年のお手帳はmoleskinのカーキ色にしてみました。ペンたてになってるのはToDoがかける付箋。ロールになってて好きなとこで切れるやつ。なんと100円!
先日のwasabiさんのブログを読んだのとフリーランスの先輩から教えてもらったこと
「手放す」ことの必要性
きっかけは二人の人物
wasabiさんのブログはこちら。(すごくいい記事なのでドイツでビザをとる予定がない人でもぜひ読んでみてください。本質は別にあるので。)
wsbi.net
wasabiさんの記事を読んで相手に期待しないことや「こうでなきゃいけない」ということを手放すことで自分の中に何か余裕みたいなものが生まれるのだと思いました。
その余裕が何かを引き寄せるのかもしれません。
フリーランスの先輩というのは雇われ部門(バイト)その2のオーナーさん。
実は先日バイトその2を辞めました。
フリーランス1年生になりたての頃不安だった時にお店を手伝って欲しいと声をかけてもらい1年間お世話になっていました。フリーランスとしての仕事の仕方を教えてもらったり、映像仕事の人脈を作らせてもらったりととてもいい環境でした。でもこのままここにお世話になっていたら色々なことに甘えてしまってフリーランスとして独立していけないと考えたのです。
仕事としてすごく面白かったし収入の面でも厳しい状態なので続けたかったのですが、映像仕事の編集時間も増やしたかったし思い切って辞めることにしました。
その時言われた言葉が
「何かを手放すと、必ず新しいものが入ってくるよ」
でした。
お店のオーナーとしての彼女は私という「デザイナーでない」存在が彼女にとってもお店にとっても必要だと考えていてくれたようです。私はデザインはできませんがお店の現状を把握し、改善や提案・お客様への営業はできます。そういう面でのサポートは私もしていきたいと考えていました。でも、私のフリーランスとしてのこれからのことを考え快く送り出してくれたのです。その時の言葉がこれでした。彼女自身も私を手放すことで新しいお仕事や流れがきているようなのでこの行動は正しかったのだなと思っています。
私が「手放す」もの=仕事
じゃあ何を手放すのかといえば、今回は「仕事」を手放してみようかと思っています。
何も「仕事しないで暮らしていく」っていうわけではありません(笑)
現状で自分の手元にあるお仕事というのは
- 映像仕事
- ライティング仕事
- 雇われ部門(バイト)
の3つなのですが、今回はライティング仕事を手放してみようと思います。
本来ならば雇われ部門から手放していくべきなのですが、ビビリなので(笑)今現在の収入のウエイトが一番大きい雇われ部門はもう少し安定するまでは続けていくつもりです。職場がネタとして面白いところなので。
収入面から見るとライティング仕事が一番低い状況です。
「自称Webライター」なので当然文字単価が低いのもあるし、映像仕事と雇われ部門でライティング時間が取れないということもあり、月の収入は0円〜1500円程度…(やる気ないわけじゃありません 笑)。
ライティング仕事を手放す理由
ライティングのお仕事っていつでもどこでもパソコンさえあればできるお仕事なんです。そう考えるとこれから世界中を飛び回る生活を考えている私にとっては願っても無いお仕事。もちろん続けていくライティング仕事もありますが、手放そうと思っているのはいわゆる「まとめサイト」的なライティングのお仕事です。
詳しいお仕事内容を書いてしまうのは規約違反になってしまうので書きませんが、自分の中で「ライター」という肩書きをつけてお仕事をするにあたってこのお仕事内容では自信を持ってライターと名乗れないなと感じたからです。つまりそのライティング仕事に「嫌な空気」を感じているんですね。
私の自称ライターとしての経験(長いので読み飛ばしてください 笑)
自称フリーランスになって最初から映像のお仕事がどしどし来るわけでもなかったので、初めはライティングのお仕事を始めました。ランサーズで探して提案して、いくつかのキュレーションサイトのお仕事をいただくことができました。
そんな中、先のWelq事件が起こりました。Welqに始まったキュレーションサイトの運営のあり方への批判や見直しがある中で閉鎖になったサイトも多くあると思います。でも未だに新しいキュレーションサイト的なものが生み出されている現状があります。
今でもいくつかのキュレーションサイトのお仕事のオファーがありますが、キュレーションサイトのライティング方法は私の中で記事を書くことが「情報を届けよう」ではなく「作業」になってしまう感があります。
welqの事件当時言われていたのは「記事の大量生産」を行うために、決まったフォーマットに決められたキーワードを入れることができればライターとして誰でも仕事ができるという事でした。もちろんそんな中でも独自性を出していい記事を書いている方もいらっしゃいます。でも運営側は色々な点をチェックすべきなはずが、フォーマットやキーワードだけをチェックして通していたので、「肩こりは幽霊のせい」なんて面白おかしい記事が医療カテゴリとして放出されたわけです。(あ、実は私もwelqの美容ライターだったので、状況はちょっと知ってます。)
要するに「ライター」ではなく「ライティング職人」ですね(私も含めて 笑)
ライティング仕事を始めた頃は何が何だかわからず従っていましたが、やっぱりその時も
「なんか嫌だ」
と感じていました。
だってこれってライティングってよりも決まった枠に他のサイトで調べた事を書いて行くだけの職人みたいだなって思ったので。一生懸命調べて良い記事を書いても結局はフォーマットとキーワードでしか見られていなかったわけで、「肩こり=幽霊」なんて記事と一緒にされていたって事です。
医療記事始めますって時もすごく嫌な感じしかしませんでした。普通の記事もそうですが、たとえフォーマットやキーワードが決まっていて(一応)医療関係者が監修するとは言ってもこんな素人がそんな大事な記事を書いて良いんだろうか?って思ったんです。
私の場合まとめサイトは「話半分」で読んでいますが、がっつり信じる人もいるはずだし、医療記事になるとその人の健康に影響が出る可能性があると思い医療記事には手を出しませんでした。
その後すぐにあの事件となったわけです。
「ああ、やっぱりな」というのが素直な感想です。
つまり「嫌な雰囲気」がその理由
長々と書いてしまいましたが私がライティング仕事を手放す理由は時間が作れない事に加えて、その仕事を「嫌だな」と感じてしまっているからです。
もちろん私のライターとしてのレベルがそういったお仕事しか引き寄せていないのかもしれません。大したレベルでもないんだからそういうお仕事から下積みしていくべきという意見もあると思います。
でも、私が社会人生活を辞めて自称フリーランスになった理由の一つとして
やりたくないことはやらない。
というのがあります。どんだけわがままなんだと言われそうですが(笑)
でもやりたくもない仕事をして残りの人生を終えるのはちょっと切ない。
だからこそ安定を捨ててやりたいことだけをやっていけるフリーランスの道を選んだのです。もちろんリスクはあります。仕事を選ぶということは仕事が当然少なくなるし、仕事を選んでいるうちに仕事がなくなって、食べるお金に困るかもしれない。だけど自分に正直に生きること、それができる人生は1回しかないんですよね。
…とちょっとキレイゴトを言っておりますが、要するに「嫌だな」と直感で思ったことはやらないスタンスで生きているわけです。36歳の反抗期です(笑)
現在もいくつかのキュレーションサイトのライター登録をしていますが、食い扶持に困った時用の案件としてキープしているという状態です。サイトさんには申し訳ない。
そういう申し訳ない気持ちを持つことでさらにフラストレーションが溜まるのです。
書かなきゃと思いながらも時間がないと言い訳する。つまり書きたくないのです。
書くことは好きなので書きたくないわけではありません。
でも「ライティング職人」になりたいのではなくて自分の書き方で自分が広めたい情報をしっかり伝えられるライターになりたい。それが自分の中では本物のライターだと思うので。
そうなれるまでもっと文章をたくさん書いていかないとですね。
まとめ:嫌なことは無理にやらない。「嫌なこと」を手放す勇気をもつ
あーだこーだ書きましたが、要するに目指しているのは「ライティング職人」ではなくて、本当に好きなもの、オススメしたい!と本心で思えるものをしっかり伝えられる「ライター」になりたいということ。そのために「嫌だな」と思いながら文章を書くお仕事を手放すことにします。
手放そうと思った時から少しずつ自分のやりたい仕事が入ってきています。
一番嬉しかったのは、
このどうしようもないブログを読んでくださっている方からのお仕事のご依頼を頂いたこと!
お仕事についてはまた別の記事にしますが、本当に楽しく文章を書くことのできるお仕事です。この場を借りてお礼申し上げます。
まだ実際に動けてはいませんが、映像の方でも新しいカテゴリのお仕事依頼をいただいたり世界に羽ばたこうとしている人のプロモーションビデオ作成なんてのもやらせていただいています。
確かにお金もなくて本当に大変な状況ではありますが、そこで守りに入らず「やりたい」と思える仕事を一つ一つ確保していくことでさらに自分にとっていいお仕事が来るものなのかもしれませんね。
会社を辞めなければ見えなかった世界が見えています。
安定した会社員生活も「手放して」良かったのかも。