なんとも多国籍な魅力的なスポットです。
東京・吉祥寺にあるハモニカ横丁。最近では観光客の姿もちらほら見かけるようになりました。おしゃれなバルには外国人のおじさまが一人でビール飲んでる姿もよく見かけます。
実践!自称観光ガイド・コーディネーターの1日
先日の記事に書いた通り、韓国からの友人を東京取材旅行に連れ出すことにしました。
観光ガイドってほどでもないし、観光というよりは彼女の本のための取材をするために色々なお店や場所を紹介したり取材交渉をしたりといった感じです。
予定としては
の3つの希望に沿って動いて行きます。
kuronekofilm.hatenablog.com
今回の記事では実際の行動とその中で発見した「観光客・外国人が日本であったらいいなと思うんじゃないかというサービス」について書いておこうと思います。
まずは待ち合わせすることからスタート【移動手段についてのサービス】
今回は東京・吉祥寺エリアを散策することになっていたので、現地まで来てもらうことにしました。宿泊先は日本橋の方だということでしたが何度も日本に来ているだけあって自力で電車に乗って来てくれました。
日本に慣れていない海外の人からすると日本の電車は便利ですが、東京の鉄道網にはちょっと混乱してしまうかもしれませんね。特に乗り換えがちょっと難しいみたいです。日本人だって迷ったり間違えたりしますもんね。
google先生の乗り換え案内が結構親切なのでなんとかなるかもしれません。私もニューヨークの地下鉄に乗るときにgoogle先生に助けてもらいました。どっち行きに乗ればいいかがわからなくなって1本電車を見送ってしまったのはヒミツです(笑)
全く電車に乗ったことがない人や英語表記が少ない駅などで待ち合わせするときはこちらから詳しい乗り換え方や出口の漢字表記を写真などで送ってあげるサービスが必要かもしれません。私も今回はメモに「吉祥寺駅 公園口」などと書いて事前に渡しておきました。英語表記がなくても同じ漢字を探してくれればたどり着けるかな?と思ったからです。
wifiの設定について教えてあげることにした【ネットワーク問題】
ここで一つ質問を受けました。「wifiはどこに行けばつながるの?」と。
スマホのネットワークがつながっていないから、ホテルで連絡をした後移動中は連絡が一切取れなくなるから不安と言っていました。フリーのwifiがあるところがたまたま見つかればそこで一気に受信したり返信したりするとのこと。
韓国も街中ではカフェや駅など一部のエリアでしかフリーのwifiがないそうですが、日本もまた同じような状況です。韓国よりは多いみたいですが。
旅先では基本的にはポケットwifi的なものをレンタルしたり、現地のSIMカードを購入したり、自分のキャリアの海外サービスを使うとかするのですがwifiが比較的どこでもつながりやすい海外の人はそういうのを用意しないで来る場合もあるんじゃないかと。
私自身MacBook Proのためにwifiを持ち歩いています。(iphoneのネットワーク共有でもいいんですけどね)今回はそのwifiにつないでもらうことにしました。
日本だとマックとかルノワールとかのファーストフード店・カフェ、携帯電話会社のお店、駅なんかでフリーのwifiにつなげることができます。でもしばらくそこにいなくちゃならないし、混んでて入れないってこともある。観光中に何か調べたくてもいちいちカフェに入ってコーヒーを頼んでネットにつなぐという行動になる。
そうなるとガイドの間だけは持ち運び型のwifiサービスを提供してもいいのかもしれないですね。料金に含めたり、オプションにしてみるとか。
今回は自前のauのwifiを持参しました。移動中もネットにつながっていることで少し安心できたそうです。スマホの契約時に安くなるからって契約したやつ。
www.au.com
本体だけ買うこともできるみたい。
ちょっと散策したらとりあえず食事【食事についてとお金の数え方】
駅からフリーマケットを見に行き、少しだけ散策したらお腹が空いたのでランチタイムにしました。
吉祥寺に行ったら連れて行ってあげようと思っていたお店が、なんと!移転していました…(2014年に閉店してる…ってどんだけ吉祥寺に行ってないんだ 笑)
吉祥寺はお店の入れ替わりがとても早いので、お気に入りのお店がどんどんなくなっていくのはちょっと寂しいものがあります。
行きたかったのは「おちゃらか」というお店。
フランス人のオーナーさんが日本茶を販売しているお店ですが、吉祥寺のお店は日本茶に合うスイーツやちょっとしたごはんを提供していた記憶があったのでここならカフェとして取材もできるんじゃないかと考えたわけです。
www.ocharaka.co.jp
もう閉店しちゃってるけどお店の情報も一応。
https://tabelog.com/tokyo/A1320/A132001/13022315/
結局駅前の大戸屋さんでランチすることにしました。
まあ「地元民の普段の暮らし」を紹介するってコンセプトで案内するつもりだったので、大戸屋さんがちょうどよかったのかも。和食中心だしね。
と思ったらなんと!
お店のスタッフさんが全員外国人でした(笑)
注文を取りに来てくれた女性はアジア系。
食事を持って来てくれた男性は二人ともアラブ系。
私は日本人、彼女は韓国人。
なんて多国籍なんだ(笑)不思議な空間での食事となりました。
でもこんなに日本が国際色豊かになって来たこと、ちょっと嬉しくも感じます。
ニューヨークにいた時をちょっと思い出しました。
食事に関しては、ものすごく和風すぎるのも微妙なところかもしれませんね。
あまり高級なところにいくのも予算の都合だったりもあるだろうし。
お店によってはメニューが日本語のものしかないところもあるので、通訳必須な場合も。(大戸屋さんには英語表記のメニューがありましたが私たちのテーブルにはなかったので一つ一つ説明をしてみました。)
事前に食べたいものや雰囲気、好き嫌いを聞いておくのもいいかもしれません。それによってお店をセレクトできる知識も必要ですね。
もう一つ。支払いの際に思ったこと。日本円の数え方や払い方のレクチャーをしてあげるといいのかもということ。
これは私が、海外のお金が苦手でついついお札ばっかり出してしまいお財布の中が小銭だらけになってしまうっていうのもあるのですが(笑)自国の通貨とはお金の種類や金額も異なるので海外から日本に来た人たちも多少困惑するところだと思います。
海外では当たり前のように使えるクレジットカードも日本では一部使えないところもあるので現金での支払いを覚えておいて損はないのかなと。
ここでトラブル発生【緊急時に薬を買うことや症状を伝えること】
食事をした後で運動がてら井之頭公園を散策しました。
カフェの取材も兼ねていくつかのカフェを見て回り、こちらのカフェでコーヒーをテイクアウトすることに。
うさぎ館 cafe du lievre
lievre.me
井之頭公園を歩いて出勤していた頃から気になっていたこちらのおしゃれカフェ。
コーヒーのテイクアウトが可能なのでこちらでコーヒーを買ってさらに散策を続けることに。
ただ、ここでトラブル発生!
どうやらお腹が痛くなってしまったらしく、「次の場所へは行けないかも。お腹が痛い」と英語で伝えてくれました。ただ、お互い英語が流暢ではないのと体調が悪い時って母国語以外を考えるのって大変だし、こういう単語って難しい場合が多いので正確に症状を伝えることってなかなかできないもの。
私も英語でなんとなくお腹が痛いことを理解しましたが、もしかしたら吐き気があるのかもしれないし、持病的にお腹が痛くなる場合もあるので正確に把握することはできませんでした。スマホの翻訳アプリで伝えてくれましたが「胃痙攣」のような翻訳でした。こうなってくるとどうすればいいのかますますわからなくなります。
取り急ぎドラッグストアに行って薬を買おうということに。
日本の薬剤師さんがいれば私が通訳しながらお薬を出してもらえます。もしくは最近のドラッグストアは観光客対応のため英語や中国語・韓国語の話せるスタッフをおいている場合があると思いつき、韓国語のできるスタッフさんに症状を聞いてもらおうかとも思いました。
ドラッグストアに入りましたが、彼女がパニックに。
「とりあえずトイレに行きたい!」とのことだったのでドラッグストアを後にしてすぐに近くの駅ビルのトイレに駆け込みました。
…もしかしたら私が聞き間違えてしまったのかも。薬より前にトイレに行きたかったのかも、と心配しながら出てくるのを待ちました。
しばらくしてトイレから出て来て「もう大丈夫!」と言ってくれましたが、後何日か日本に滞在しなくてはならないので今日は早く帰ってゆっくり休んだほうがいいと思ったのでここでガイドは終了となりました。
とても残念そうに「もっと見て回りたい!」と言ってくれたのですが、海外で体調が悪くなるとやっぱり不安だし帰りの飛行機に乗れなくなるなんて事態は避けたいもの。
私も海外に行くと時差や食事によって体調が悪くなる日があったりします。大体が胃腸にくるのでホテルでゆっくりしていれば治るんですが、やっぱり外に出ていると体調はなかなか回復しません。少しでも横になって体を温めたりするのが大事だなと実感しています。
海外で体調が悪くなった時、誰かがヘルプしてくれるとすごく安心しますよね。
読めない薬のパッケージを読んで症状に合ったものを探してもらえたり、薬剤師さんに通訳してもらったり。場合によっては病院に連れて行ってもらったり。
言葉が通じない問題をクリアできるのとできないのとでは大きく違いが出ます。
もちろん薬剤師でもなければ医療の知識があるわけではないので、自信をもってサービスと言えるわけではありませんがドラッグストアに連れて行ってあげるとか薬剤師さんに通訳してあげるとか(翻訳アプリでも)、そういうこともガイドとしてサポートできたらいいなと思いました。
番外編【自称コーディネーターとしてのお仕事】
今回はほとんどが「休日を満喫する友人とのお出かけ」風になってしまいましたが(笑)一応コーディネーターとしてのお仕事もしてみました。
東京のガイドブックの取材をしに来ている彼女のために、いくつか面白いお店・カフェをピックアップして紹介したり、そのお店で撮影や取材の許可を取ってみたり。
いわゆる一般的な有名店を紹介する本はたくさんあるため、そういうコーディネーターになるのではなく東京に暮らす地元民として「こんなお店もあるよ」的な発想でコーディネートするように心がけました。
また、彼女が書いた本を韓国語から日本語に翻訳して日本でも出版したいとのことだったので韓国語ができる友人等に翻訳をやってくれる人がいないか問い合わせてみたりということもしています。こういう時に人脈ってとても貴重だなって思いますね。
コーディネーターとしての仕事はもっともっと勉強が必要です。
まとめ【自称観光ガイド・コーディネーターとしてできること】
あちこち散策したりしながらたくさんのことを話しました。日本のテレビドラマが韓国でも見られるけど、翻訳の具合によってちょっと違った風に伝わっていたり、日本人がなぜそうするのかという理由を詳しく伝えてあげることでもっと日本を好きになってくれたりともっともっと日本のことを伝えられるようになりたいと思いました。
とても勉強熱心な人なので「これは日本語でどうやって言えばいいの?」と事あるごとに「日本語教室」を開きながらの旅となりました(笑)言いたいことが日本語で言えれば旅がちょっと快適になりますよねきっと。日本はまだまだ英語が通じやすい国とは言えない状況なので…。
今回の旅で「自称観光ガイド・コーディネーター」の課題として浮かんで来たのは
- 交通機関のサポート
- wifiのサポート
- 希望に沿った食事場所の提案
- お金の数え方
- 体調不良などの緊急時対応
- ミニ日本語教室
- 日本の風習をレクチャー
- 地元民の普段の暮らしを体験してもらう
といったところでしょうか?
こういう気づきを与えてくれた彼女に感謝しています。
私の拙い英語にもついて来てくれて、私の映像や写真についてもこうしたらいいんじゃない?というアドバイスもくれました。こういう出会いは大切にして行きたいですね。
(コインランドリーが好きだったり、神社に行っても本殿ではなくおみくじが結んであるところの写真ばっかり撮っていたのも印象的でした 笑)
私自身、東京の人気のお店や場所などに最近疎くなってしまっているので
再度勉強が必要です。日本に関しての知識も持っておきたいのでこれも勉強しないと。
…ということで、たった一回の自称観光ガイドのテストでしたがとても楽しかったので早速Huber.に登録してみたいと思います!!それは別途書いて行きます。
長々お読みいただきありがとうございました。